【レポート】満月の夜の開門・7月

みなさま、こんにちは。

お釈迦さまにお供えされている、この丸く咲いているのは、ネギ坊主です。ネギの花。可愛らしいですね。

7月11日は満月で、ゴータミー精舎は17:00~21:00まで開門していました。雨安居入りの満月で、お坊様方は戒壇の儀式でした。翌日にお食事のお布施をしたいと、キッチンではその準備のカレーが作られていました。

もちろん、瞑想実践に励んでいる方もいらっしゃいます。お仕事帰りに寄ってくださる方もいて、「みなさんに」とお菓子や果物やパンのお布施もあり、和やかな雰囲気でした。

プンナ師は18:00のブッダ・プージャには間に合わなかったのですが、19:00からの読書会には来てくださいました。お疲れでしたでしょうが、お坊様がいる読書会とお坊様がいない読書会は全然違うので、来てくださってホッとしました。

さて、19:00からの『パティパダー・バックナンバー読書会』は13名+プンナ師で行われました。

教材は2009年12月号の巻頭法話、ダンマパダ302偈の解説です。

隣の芝生は、青く見えます。どこを見ても、よその家の芝生は、青く見えます。人は妄想して、現在の状況ではないものを良いと思ったり、また現状に満足して進歩がなくなったり、いろいろです。

みなさんの共感を得ていた文章を、引用させていただきます。

遠くから見ると、富士山はとても美しいのです。感動します。釘づけになります。自分は何の美しさもない、周りにゴミも溜まっている場所に立って、美しい富士山を鑑賞すると、「私がいま立っているところは汚いですが、遠くに見える富士山の風景は桃源郷のように美しい」のです。それで、富士山に登りたくてたまらなくなる。苦労して富士山を登る。その道のりでは、厳しいことばかりで、美しいと感動するものは一つも見つかりません。ひたすら頂上に挑戦するしかないのです。

それで、富士山の頂上に登る。何を発見しますか?富士山の頂上はあまりにも険しい、危険なところなのです。美しいものは一つもないのです。そこで、富士山の頂上に立って、遠くを見る。ものの見事に、富士山から見える遠くの景色は、桃源郷のように美しい。口まで開いてしまうほどです。「私がいま立っている富士山の頂上は険しくて美しくないが、遠くに見える風景はあまりにも美しい」のです。

他に、分かりやすい喩えをお話しくださった方がいました。「平社員が上を目指す。副社長になりたいと思う。副社長になったら、社長になりたいと思う。社長になったら、もっと大きな会社の社長になりたいと思う。と、きりがない」と。

また天才ヴァイオリニストのHIMARIちゃんの話題が出て、もしもヴァイオリニストになりたいと思って彼女の様になりたいと思ったら、苦しみばかり。何かを見て妄想が出てくる、それは苦しみを生み出すことに他ならないのだと学びました。

また、みなで意見を出し合いながら解説を学んで行き、冒頭の偈に戻って読んでみると、理解がとても進んでいるのが分かる、とのご感想もありました。

結局、本当の「青い芝生」である涅槃に達することが、その解決であるとスマナサーラ長老は結んでくださっています。『隣の芝生は確かに青いのです』

次回の予定ニャ

次回の満月の夜の開門は、8月9日(土)17:00~です。13:00からは自主瞑想会もございます。みなさまぜひお越しになって、心だけでも涼しくお過ごしください。

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📣 ゴータミーNews

玄関を入って左手の上方、お釈迦さまの周りを、明るくしたり窓を飾ったり荘厳が進んでいます。プンナ師を中心に有志の方がお手伝いくださいました。ありがとうございます。

写真下部の植木も、お布施でいただいたものだそうです。いつも献花をしてくださり、美しく活けてくださる方々は、蒸し風呂の様に暑いガレージの流しで作業をしてくださっています。トタンで囲まれているだけで、エアコンもないため、作業している時は真っ赤な顔で心配になるほどです。いつも本当にありがとうございます。頭が下がります。

とうとう、雨安居に入りました。お食事のお布施も活発になされています。

  • 7月17日(木)19:00~は有志の方による「慈悲の実践会」です。
  • 7月19日(土)と21日(月・祝)は17:00よりスマナサーラ長老の瞑想合宿のご法話がゴータミー精舎から中継されます。5:00からの瞑想実践・ご法話に自由にご参加いただけます。

みなさま、どうぞお気軽にゴータミー精舎にお越しください。

生きとし生けるものが、しあわせでありますように。

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