みなさま、こんにちは。
11月16日は満月の夜の開門でした。満月の夜の開門の日は17:00~21:00まで開門していて、瞑想したり仏教話に花を咲かせたり、自由に過ごしていただけます。
今回の満月の夜開門日では、そこに新企画『パティパダー・バックナンバー読書会』が加わりました。
当日は13:30から自主瞑想会が開かれていたこともあり、また土曜日だったこともあって、17:00の時点でいつもより多くの人が精舎にいらっしゃいました。
瞑想会後のダンマトーク。情報交換をしたり、先輩の話を聞いたり、和やかな時間です。
18:00から夜のブッダプージャが本堂であり、お釈迦さまにお飲み物をお供えしました。いつものプンナさんに加え、ヘーマラタナ長老もご参加くださり、読経と慈悲の瞑想をいたしました。
さて、読書会は19:00からです。企画者の心配をよそに、プンナ師+17人というたくさんの方がご参加くださり、精舎の3階は椅子と座布団が所せましと並べられました。
写真の外側にもたくさんの参加者が。小学生や、インドネシアから日本にお仕事で来られている方や、今日が精舎での活動に初参加という方や、バラエティーに富んだ顔ぶれです。
今回の教材はパティパダー2012年5月号。参加者の中には当時会員だった方もいらして、昔に読んでいる筈だけれど、また年月を置いて改めて読んでみると新たな発見もあったようでした。
題材は、スマナサーラ長老の巻頭法話『恐怖の大海を渡る』です。ダンマパダの342偈と343偈を勉強しました。みんなで少しずつ音読し、その後自由に思ったことを共有し意見交換をしあいました。また、全員が発言できるように一人ずつ感想を述べる時間も持ちました。
ほんの少し、要約してご紹介いたします。
全体を通して頭に浮かんだイメージ。宝くじを買う人はみんな「当たる」と思って買っている。しかし100%ハズレる。ハズレても今度は売り場を変えて買ってみようとか工夫するが、結局はハズレる。宝くじを買うのを止めてその分のお金を貯金すれば楽に過ごせるのに…。
毎日毎日「あれをどうにかしなきゃ。これをどうにかしなきゃ」という思いに追い立てられて生きていた。寝る時に思うのは「あれをやっていなかった、これをやっていなかった」ということ。そういう心が観察によって思い当たりました。
勉強すると「渇愛を無くせばいいんだ、楽しまなければいいんだ」と極端に思ってしまうけれど、たぶんそうではない。その先を学んでいきたいです。
プンナさんは解説をしてくださった後、「渇愛を無くそう、苦しみを手放そう」そういう思いを持ってヴィパッサナー瞑想をやったら、その妄想が瞑想の目的になってしまう。「あぁまだ30分だ。一時間やらなくちゃ」というのではなく、足を上げる時はただ「上げる」、運ぶ時はただ「運ぶ」、その時の動きだけをただ実況中継し続けて行くと、その先に苦しみが薄らいでいるという結果がある。そうまとめてくださいました。そして、回向の文で終了しました。
『パティパダー・バックナンバー読書会』の第一回は、こうしてみなさまのお陰で、楽しく学びも深く終えることができました。お約束通り、ご希望の方には教材のパティパダーをお持ち帰りいただき、喜んでいただけました。みなさまに感謝申し上げます。
今回は実は試験的な実施でしたが、今後も継続して行われる流れになりました。12月は満月の夜の開門がお休みですので、次回の読書会は未定です。詳細が決まり次第またお伝えいたしますので、初めての方も二回目の方も、どうぞ奮ってご参加ください。
ゴータミー精舎NEWS!
NEWS 1
小さい座布団カバーの作成が進んでいます。ご参加くださっている方々に感謝申し上げます。
NEWS 2
ガレージを、有志の方がすごく綺麗に片づけてくださいました。ありがとうございます!!
NEWS 3
スマナサーラ長老が金属製のまな板をご寄付くださいました。衛生的で大きくて、みんな喜んでいます。
NEWS 4
3階のパティパダー・バックナンバーを納めている本棚に、丁寧にブックエンドが据えられて整理されていました。こっそり整えてくださった方、ありがとうございます!!
NEWS 5
ゴータミー精舎の玄関の内側の壁に素敵な内装が施されました。Namo tassa … の文字はスマナサーラ長老の直筆、その下の日本語の文字は宝泉寺のご住職の妙慧様の直筆です。これが完成ではなく、文字の周りに菩提樹の葉っぱが散りばめられます。プンナさん渾身の作の菩提樹の葉、お楽しみに♬
瞑想会の後の精舎内をパトロールするサーリーちゃん。
生きとし生けるものがしあわせでありますように。