みなさま、こんにちは。
今日は、11月24日(日)に行われた「お食事のお布施」のレポートをお伝えいたします。お食事のお布施は、ご飯を炊く人はだいたい9時かそれより前に来ていることが多いです。この日も朝早くから3人の在家の方が、調理や準備を始めていました。
サーリーちゃんの検問所。「入って良し!」とOKが出ました。
じゃがいも、ベーコン、玉ねぎ、マッシュルームが入った炒め物。奥ではスマナサーラ長老のお布施のまな板で柿がむかれています。
初めは3人だったのが、飛び入り参加が一人増え、二人増え、三人増え…最終的にはお布施が10人、ブッダプージャ参加が12人の大所帯になりました。お布施は人数が多いほど、喜びもどんどん増えていきます。初めて参加された方もいらして、でもすぐに馴染めてしまいます。それが誰でも、どこからでも、どんなものでも、welcomeで喜びを持って迎えるのが仏教徒です。
こんな感じですべてのお料理を少しずつのせて、1Fと2Fのお釈迦さまにお供えします。紅茶とお水を添えます。
お料理を準備しながら、先輩に「お食事のお布施」の失敗談をお聞きしました。
以前、クサラダンマ長老がゴータミー精舎で雨安居に入ってくださっていた時、ブッダプージャの時間になって、炊飯器のスイッチを入れ忘れてご飯が炊けていないことに気づいたそうです。青ざめた先輩は、長老にご説明し、急いでご飯を炊きました。食事が終わる頃にご飯が炊けて、それをお出ししたところ、クサラダンマ長老は微笑まれて「これはデザートですか?」と冗談を言って先輩を和ませてくださったそうです。
他の先輩は、家の冷蔵庫に調理したお料理を忘れてきたり、サラダをお出ししてドレッシングを出し忘れたりしたことがあったそうです。
誰でも細かな失敗はたくさんあるでしょうが、お坊様はいつでも私たち在家に、そのお姿や言動で仏道を教えてくださいます。多くの人がその慈しみに助けられて励まされています。
この日は、ヘーマラタナ長老が「お食事のお布施」についてお話しくださいました。
出家は「あれが食べたい、これは食べたくない」とは思いません。「これは魚だ、これは肉だ」それすらも考えません。お布施された料理を、身体を維持するために、その日に元気に活動できるように、ただ食べます。
味はわかるけれど「これは美味しい、まずい」とも思いません。昔のお坊様は、鉢に入った食べ物をすべて混ぜて食べたりしたそうです。
そして在家が「お食事のお布施」をする時の心持ちは、それが豪華なものか粗末なものかは関係なくて、ただお坊様に美味しく召し上がっていただきたい、という気持ちでお布施をすれば良いと教えてくださいました。
お坊様のお食事のあと、在家11人で食事をいただきました。仏教話に花が咲き、心身ともに栄養を補給できました。
もうひとつ「お食事のお布施」のレポートがあります。みなさまのお役に立てばと、お弁当を作って精舎に届けるお布施のやり方を在家のKさんがシェアしてくださいました。
手作りのお弁当のお布施
11月15日に初めて、「手作りお弁当のお布施」をしました。
朝から一日お食事のお布施をすること(準備をし、テーブルをセットして、ブッダプージャをして、お坊様に召し上がっていただくやり方)は、とても有意義で楽しく「良かったな」と思えることでした。
しかし同時にエネルギー(やる気・元気)も必要でした。忙しかったり身体の調子が良くなかったりする時には、お布施の意志があってもなかなか難しいのです。もう少し気楽に、参加しやすい形で手作りのお食事を差し上げる方法はないものか、と考えていました。
今回は自分でデリバリーする形式で、使い捨て容器を使い、11:30までに精舎に届けました。
(これは自宅で写真を撮った物で、これに使い捨てスプーン・箸を添え、カレーは紙容器に移し変え、1人分ずつビニール袋に入れました。)
ですからブッダプージャはせず、お坊さまにもお会いしていません。でもお坊さま(サンガ)にお布施ができたことは、やはり嬉しい気持ちになりました。これからも自分のできる方法で、お食事のお布施を続けていきたいと思いました。
(ちなみに、精舎にある使い捨て容器などを使わせてもらいました。)
いかがでしたか?
たくさんの方が、自分のできる形でお布施をしてくださっています。お布施には食べる品物だけではなく、準備や片づけなどの労力や、やり方を親切に教えてくださる慈しみも入っています。お坊様が日本に居てくださるから、ご法話が聞けて、真理を教えていただけて、苦しみを無くす道を歩むことができます。ですから在家仏教徒はみんな、サンガにお布施をしてくださる方々の恩恵を受けているのです。
みんなが自分のできることを差し出して、そうして成り立っている仏教の世界は、知れば知るほど興味深く、有り難いものに思えてきます。
生きとし生けるものが、しあわせでありますように。