みなさま、こんにちは。

3月14日(金)17:00より、満月の夜の開門でした。
在家仏教徒が修行をする日に相応しく、本堂ではすでに瞑想されている方が数名いらっしゃいました。
17:00を過ぎて、お茶の準備をしたり歓談したりしていると、ヤサ長老とご一緒にスマナサーラ長老が見えました。長老方は新しい住職室でくつろがれていました。スマナサーラ長老は常に穏やかな表情を浮かべていらっしゃいました。
この日は初めて来られたという方が3名いらして、ダンマ―トークにも花が咲きました。写真を忘れてしまいましたが、お布施も和菓子や洋菓子、果物などたくさんありました。
18:00からのブッダ・プージャでは、プンナ師の導師で読経と慈悲の瞑想があり、祝福のお経は「諸仏の教え」と「因縁の教え」をパーリ語と日本語で読誦いたしました。
19:00から3Fでは「パティパダー・バックナンバー読書会」が開かれ、小学生含み13名の方がご参加くださいました。
教材はパティパダー2011年3月号です。

お釈迦さまの生涯は決して楽ではなく、むしろ逆境の連続でした。それをどう乗り越え好機に変えたのか、それが今回の主題でした。
本文より引用して、少しお裾分けいたします。
- 青い若者が何を言うのか、という批判を「若いのに成功した」という賞賛に変えた。
- バラモン・カーストではない、という批判を「人の成功に生まれは関係ない、努力すれば誰でも最高の境地に達するのです」という教えで乗り越えた。
- 人間の道は、贅沢するか苦行するかの二元論だったが、「真理はそのどちらでもない超越したところにある」と説くことで、「苦行を否定した」という非難を乗り越えた。
- 真理は人間の言葉で語れないから、ブッダは押し付けることを止めた。相手の思考を理解して、整理整頓してあげるやり方で、皆に仏教の真理に納得していただいた。
- 後ろ盾がないことを、皆仲間にすることで乗り越えた。
キーワードは『落ち着き』。皆で自由に意見交換をした後、プンナ師がこう、まとめてくださいました。
「私が!」というのがないことが、落ち着きに繋がる。昨日のスマナサーラ長老のQ&Aにもあったように、たとえ「お前はバカだ」と言われても、相手にそう思う思考の自由があるのです。相手の権利を侵害せず、冷静に対話していくことが大切です。

満月の夜は、賑やかで穏やかで、学びの深いゴータミー精舎になりました。
生きとし生けるものがしあわせでありますように。