雨安居とは、お釈迦様の時代に定められたもので、それまで行脚托鉢をしていた僧侶方が雨季の間だけ一ヵ所に定住し、修行に専念するものです。
安居の期間中は在家の仏教徒が食事を運び、お坊様から説法を聴く習慣がありました。
雨安居の期間は、出家比丘は修行に専念することができ、また在家はお食事のお布施をしたり、集中して説法を聴くことができるため、仏道にとってとても大切な期間といえます。
この雨安居の完了をお祝いして行われるのが「カティナ衣法要」で、テーラワーダ仏教の世界では古くから伝わる伝統的な法要です。
この法要で差し上げるカティナ衣は、比丘サンガに対してお布施され、無量の徳を積むことになります。また、衣と同時にお布施される物品についても、同等の功徳があるとされます。