みなさま、こんにちは。
今回は5月11日(日)のウェーサーカ法要の模様をお伝えしたいと思います。

朝7時半。みんなで作ったランタンが、精舎の前で風に吹かれています。
もう何人もの方々が、お食事のお布施などの準備に来ていました。
この前日は10:00から準備が行われ、二週間前(傘寿の会)にしまった食器や調理器具を再び出して洗って、飾りつけなどもしてくださいました。
続々と集まってくるお料理をお皿に盛り、忘れずにブッダ・プージャの銀器にも少し乗せていきます。果物もみんなで切って盛り付けます。


傘寿の会に続いて今回も若い方々が書いてくださった渾身の式次第が。お食事のお布施について、詳しく書いてくださっていますね。
お食事のお布施について、どのように進むのか少しご紹介しますと、1Fで整えられたお料理は2F本堂の脇に置かれたテーブルに集められて、お釈迦さまへのお供えの後に、ごはん、スープ、カレー、おかず、などと順番に、一皿ずつ在家が持ってお坊様のお皿に少しずつサーブしていきます。大きなお皿は持つのも工夫がいるし、お食事の進み具合を見ながら食器を下げたりデザートやお茶を出したり、大人数での協力と助け合いが必要な作業です。
法要は、スマナサーラ長老を導師に読経をしたあと、ブッダ・プージャ、そしてお坊様にお食事のお布施をいたします。今回は9名のお坊様が集まってくださいました。


そして今回は、スリランカのキリタマラヤ寺院(スマナサーラ長老のお寺)の在家の方6名が来日されて、法要にもご参加くださいました。
現地キリタマラヤ寺院では、スマナサーラ長老の80歳のお祝いの一環で、5月1日に4500個以上のキングココナッツががん専門病院に寄付として届けられました。キングココナッツはがんの痛みを和らげる効果があるそうです。
他にも80個のオイルランプの献灯、5月3日夜から4日にかけて夜通しの読経が行われて、80名のお坊様が村を托鉢に回られました。
在家が善行為をすることで、恩師へのお祝いにする。仏教徒の心を学ばせていただきました。


物品のお布施のあとに在家も食事をし、午後はお坊様による祝福の読経、そしてスマナサーラ長老のご法話と続きました。
ご法話の様子はこちらから。
ご法話の中にも、お薬をたくさん飲んでいて…というくだりがありますが、そんなご体調にも関わらず、お布施をお受けくださり、長いご法話もしてくださって本当に有り難いことだと思います。
スマナサーラ長老はここ数年はスリランカにお帰りになられていないので、今回来日されたスリランカの在家の方々は、どんなにかスマナサーラ長老にお会いしたかっただろうなぁと考えました。
この一週間、みなさまに良い滞在となりますように。
1Fではその間にも片づけ作業がどんどん進んで行き、法要を終えて降りてくる在家のみなさまのためにお茶やお菓子が準備されていました。早朝からの様々な作業を、愚痴一つ言わずに仲良く助け合って行う法要は、大変だけれど毎回学びの深いものです。そんな一日通してのみんなの自己観察をご存知かのような、胸に沁みるスマナサーラ長老のご法話でした。

(ブッダ・プージャの献花)
生きとし生けるものが、しあわせでありますように。